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雑多な語り場。所謂「オタク」「同人」「二次創作」と呼ばれる要素全開かつ超ミーハーなので、そういったものが苦手な方は御注意を。更新は月2~3回程度ののんびりペースです。
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【2018/02/18 (日) 11:43】 |
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気が付いたらいよいよ明日だった!
果物【管理人】
(ウッカリした更新日時的には今日なんだけど)神戸卒業!
とりあえずなんだ、良い卒業の仕方であってほしいことだけを祈ります。本当に。神戸そん大好きだよ……。

ピクシブで新相棒は某方……という妄想(あくまで妄想)を見て、「あ、それいいかも」と思ってしまった。(笑)
本当にそうだったらかなり嬉しい。というか凄い。でもなんか自然に馴染みそうな気がして怖い。

イメージとしては小者タイプといいますか、『長いものには巻かれろ』主義なんだけど、いろいろと間が悪くて巻かれるの失敗して特命係に飛ばされた、という設定。(あくまで妄想)
長いものには決して巻かれない右京さんを「理解できない」と思いつつも、正義を貫く姿に感化されていってだんだんと成長していく……とかいいな。(あくまで妄想)


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フロゲ二次創作小説、前回upしたものの続き・後編です。それにしても前回はずいぶんと非常識な時間にupしたものだ。(汗)
諸事情により色々と弁明が必要な部分は前編に集中していたので、後編は問題ないはず、です。
なんだか改めてみると話が女々しいなぁと思えて仕方がない。漠然とストーリーだけ浮かんだままに書いて、テーマをまったく決めていませんでした。だからタイトルとか超後付け。(笑)

勿体ぶればぶるほどに羞恥心が増すという罠があるのでここはあっさりめに。まあ、相変わらずグダグダとした文章でございます。
一応、メインストーリーEDのネタバレに近いので、未クリアの方は注意してください。
公式とは一切関係ございません。二次創作というものが苦手な方はご遠慮ください。

OKな方は下のリンク【英雄たちへのレクイエム】、もしくはこちらからどうぞ

拍手[4回]








英雄たちへのレクイエム  〈2〉







 アストラムが砕け散る音。耳を劈くような“奴”の悲鳴。
 巨体が苦しむように激しく仰け反り、彼女は剣ごと放り出された。受け身を取ろうにも全身がアストラム中毒で力が入らない。放り出された体は重力に従って降下していき――ドシン、と鈍い衝撃が走った。が、それは硬い地面の感覚ではなかった。

「――ッ! い、ってぇ……」
 痛みに引きつったような声。どこか久方ぶりに聴いたような――アレッティオの声だった。彼は身を挺して相棒を受け止めたのだ。
 受け止めたといってもそれはキャッチという華麗なものではなく、クッション状態というべきであろう。彼女は下敷きにしているアレッティオから身を退けよう思ったが、体がまったくといっていいほど動かなかった。重度のアストラム中毒のせいだ。
 それを察したアレッティオは彼女を抱え上げ、立ち上がって走り出した。
「奴が倒れてくる。離れるぞ」
 ――まったく、あれほどの大怪我を負っていながらどこからそんな力が出てくるのか。まさに火事場の馬鹿力。先ほどの彼女と同じように彼もまた、大切な相棒を守るために必死だった。生きて、一緒に帰るんだと。

 さすがに最後の二、三歩は足がもつれて、ほとんど転がり込むようにして壁際まで離れた。
 アストラムを破壊された怪物が己を支えきれずに倒れ込む。それと同時に舞い上がった粉塵が二人を包んだ。最早双方とも体に力は入らない。――それでも、握り合ったその手だけは離すまいと誓った。


 静寂が訪れた。
 粉塵は晴れ、辺りに充満していた異様な“闇”は消え、割れた天井の隙間から日の光が差し込む。
 アストラムの怪物は、倒れた衝撃でバラバラになっていた。傷をつけることすらままならなかった、あれほど強固な装甲も力の源を失えばなんと脆いものか。
 それははじめここに来た時と同じように赤茶けて錆びついたような色に戻っていた。しかし今度はピクリとも動かない。

「…………やった、のか?」
「うん……」
 これでやられていなければ、もうどうすることもできない。そんなことが頭に過ぎりつつも、不死ともいえる怪物を、英雄たちでさえ倒せなかったあの『絶望』を倒したのだと、ふたりは確信して大きく息を吐いた。口の中は土と血の味がするし、乾いた喉の奥には砂埃が張り付いているような気がしたが、この戦闘が始まって以来の深呼吸だった。
 本当に、どれくらい時間が経っていたのかわからない。思い起こせば長かったような気もするし、思い返せば短かったような気もした。
「先輩、おれたちがカタキをとりましたよ……」
 アレッティオがそんなことを言うものだから、彼女はどこかおかしくなって思わず小さく笑ってしまった。アレッティオもつられて、力なく笑う。
 ――先輩。先輩かぁ。

 導かれるように英雄たちの足跡を追い、たどり着いた理想郷。ここに来てはじめて、英雄たちの息吹を身近に感じた。
 伝説の超人。どこか夢物語の住人のようだった彼らは、本当は自分たちと同じであったことを知る。好奇心の赴くままに、まだ見ぬものを追って、未開の地へ足を踏み入れ、理想郷を目指したふたりの開拓者だった。
 彼らは最後に絶望と呼べる存在と対峙し、ここで旅の終焉を迎える。その時どんな気持ちだったのか、想像もできない。
 だが、これだけはわかる。彼らは『生きていた』。その思いを、足跡を、息吹を……遺すために、伝えるために……彼らは確かなものをこの大地に、人々の心に刻んでいた。彼らは『生きていた』のだ。
 きっと、生身の英雄たちを知る者はずっとこんな気持であったのだろう。伝説でも夢物語の住人でもない、ただふたりの開拓者がどこかで生きていることを願い、その帰りを待ち続けていた。
 ならばその思いを、遺志を、拾い上げなければならない。英雄たちの魂を、帰るべき場所へ連れ戻さなければならない。自分たちはそのためにここに……ここまで来たのだから。


 ――帰ろう、と言いかけたところで彼女は耳元で聴こえていたはずの浅い呼吸が消えていることに気付いた。
 隣にいるアレッティオは目を閉じたままぐったりと壁によりかかり、動かない。息をしていない。
「ぁ……」
 相棒の名を呼ぼうとしても、声が出なかった。彼女の全身にはアストラム中毒の症状が回っていて、指先ひとつ動かすことすら叶わなかった。
 あの『絶望』と対峙した時とは比にならないほどの焦燥と恐怖が彼女の全身を駆け巡った。
 アレッティオは自分を庇った時にかなりの深手を負っていた。それなのに自分を助け、抱え、走った。必死に相棒と生き抜こうとしたあの時に、もう肉体は限界を迎えていたのだ。

 はやく、戻って、治療を。手遅れにならないうちに。
 二人が互いに“最後の手段”と認識していた――『帰還の翼』。逃げるという選択肢はギリギリまで捨てていたが、最後には互いの命を守るために使おうと決めていた。
 それなのに、最早それすら役には立たない。全身が麻痺してしまった今、アイテムを取り出すことすらできないのだ。
 己の不甲斐なさを恨み、彼女は叫び出したい衝動に駆られた。しかしそれも、喉に力が入らずできない。
 ――ここまで来たのに。こんなところで。

 はやく、はやく、はやくはやくはやく。どうにかしないと。たすけないと。だれかだれかだれか。
 どんな逆境の中でも冷静な判断を失わなかった彼女が、狂ったように声なき声を上げていた。
 彼女にとって最も恐ろしいのは『絶望』などではない。彼女が何よりも恐怖を抱いていること。それは……。


「――まだ、奥に部屋があるぞ!」
「――すごい音がしたよな。いったい何が……」
 その時、聞き覚えのある声が聞こえた。複数の足音が徐々に近づいてくるのを感じる。

「ッ!! なんだ……この怪物は」
「あ、おい。あそこに……!」
 それは、ホームポイントまで同行したガーディアンたちのものだと認識できた。壁際で死んだようにぐったりとしているふたりの開拓者を見つけ、駆け寄ってくる。
「大丈夫ですかッ?」
「大変だ。帰還の翼――いや、とにかくまずは傷薬を……」
 ほとんど朦朧とした状態でその言葉が耳に入り、ああ……もう大丈夫だ、助かったのだ……と確信した彼女はホッと息を吐き、そのまま意識を手放した。





 次に彼女が目を覚ました場所はホームポイントであった。
 火事場の馬鹿力で一度限界を突破した全身の筋肉は疲労と痛みに引きつり、治りきっていない傷もいくつか残っており包帯が巻かれていた。それでも、もっとも深刻であった重度のアストラム中毒は中和剤により消えていて、彼女はなんとか自力で立ち上がれるほどには回復していた。

 状況を確認するのもそこそこに、彼女が真っ先に心配したのは致命的ともいえる大怪我を負った相棒の容体であった。ガーディアンに示されると、アレッティオもまたテントの中で治療を受けていた。
 幾重にも傷薬が施されたが、その効能は相手の体力と比例する。彼の体力はとっくに底を尽いており、傷薬の効果が薄く大きな傷口は塞がったもののなかなか治らないのだという。全身に包帯を巻かれ、ミイラ男のようになってしまっている。
 とにかく一命を取り留めたことには安心したが、意識はまだ戻らない。一刻も早く拠点に戻り病院で治療を受けさせねばならないと、ガーディアンたちは急いで片づけをはじめている最中だった。

 次に気になったのが依頼――英雄たちの軌跡のことだったが、そこも抜かりはなくガーディアンたちが青の英雄の剣と赤の英雄の盾を持ち帰っていた。彼らもよく見慣れている拠点のシンボルである英雄像のものと同じで、それが英雄たちの武器であることにはすぐに察しがついたのだ。
 いったい何があったのか、あの怪物の残骸は何なのか、聞かれた彼女は簡単に事情を説明し、詳しい話はギルドに戻ってからするといって押し黙った。
 相棒の容体の心配もあった、自身の疲労もあり、そしてこの真実をどのように話すべきかの悩みも加わっていたので少し頭を休ませたかった。

 ちなみに、“あの”違法開拓者の二人はホームポイントの隅っこでお縄をかけられて小さくなっていた。そもそもは彼らが怪物の封印を解いてしまったがためにこんな苦労をしたのだから恨み言の一つも言ってやりたかったが、あの場から逃げ出した彼らがガーディアンに捕まったおかげで自分たちは早くに救出されたというのもまた事実だったため、彼女は冷ややかな視線を送るだけに止まった。
 あのまま時間が経てば二人とも朽ち果てていたかもしれない。少なくともアレッティオの命は助からなかっただろう。
 それに今となっては――二人とも生きて帰ることができた、という結果があるからこそのものではあるが――あの怪物を倒し、英雄たちの仇を討つことができたのは彼らの志を継ぐ開拓者のひとりとして良かったと思っている。
 全身に横たわる疲労からもう一眠りした方がいいかとも思ったが、どうしてもそんな気になれなかった。彼女はいまだ意識の戻らぬ相棒を見つめながら、拠点に戻るまでずっとその傍らにいた。



 拠点に戻るとアレッティオはすぐ病院へ搬送された。あなたも病院に行った方がいい、と促されたが彼女は先に報告だけでもしたいと言って、ガーディアンのひとりに協力してもらい英雄の剣と盾……そしてその遺言をギルドに持ち帰った。
 奥の部屋でギルド主人と二人きりになり、彼女は事のすべてを報告した。
 英雄たちが理想郷に到達していたこと、彼らがそこで知った真実、その最期……古代文明の最後の砦に残された負の遺産……アストラムの怪物。それは後に『アストラデウス』と名付けられた。まさに、あれは“破壊神”と言えよう。
 ギルド主人はただ黙って彼女の話に耳を傾けたあと、
「……よく帰ってきたな。ゆっくり休むといい」
 ポツリと言葉した。それは彼女に対してとも言えるし、“彼ら”に対してとも言えた。
 ――彼らの魂はようやく、帰るべき場所へと戻ってきたのだ。英雄たちの剣と盾はギルドに大切に保管されることになった。

 そうして最後に主人は彼女に厚く礼を述べた。あの二人の死を伝えられた彼の目は悲しみも湛えられていたが、自身を縛り付けていた何かからやっと解放されたかのようにどこか清々しくも映った。
 英雄と呼ばれたふたりの開拓者が帰ってこなくなってからずっと、この主人がどのような思いを抱いていたのか推し量ることはできない。そんな彼の目を見た彼女は胸が締めつけられる思いがした。
 彼女は自分一人であの怪物を倒せたとは思っていない。アレッティオはもちろん、“彼ら”の力もあったからこそ成しえたのだ。





 それから五日が経過した。
 英雄たちの軌跡、理想郷の真実の噂はあっという間に広がっていたが、その中心人物である彼女の姿は拠点内で見かけられることがなかった。行方知れずというわけではなく、あれからずっと自宅に閉じこもって外に出て来ないのだ。
 ギルドで手伝いをしているオルガが時々様子を見に行くが、今は気が重くて、外に出て誰かと話す気になれないのだという。
 彼女はあの戦闘で負った傷のほとんどが完治しているものの無表情で元気がない。食事もあまり喉を通っていないようで、椅子に座って外を眺めていることが多かった。
 今はそっとしておくべきだ、とオルガは食事だけはキチンととるように言って彼女の家を後にする。

 世間では大仕事を成し遂げた後で疲れが出たのだろうということになっているが、オルガやギルド主人……彼女と近しく察しがいい者は彼女が塞ぎ込んでいる理由に気付いている。
 ――彼女の相棒……アレッティオが今だ目を覚まさないのだ。もう命に別状はないのだが、あれからずっと病院のベッドで昏々と眠り続けている。

 はじめのうち、彼女は病院で自身の傷の治療を受けた後、アレッティオが眠るベッドの傍らにずっと佇んでいたらしい。彼の顔だけを一点に見つめたまま、食事もとらず睡眠すらとろうとしなかった。
 それを見かねたメルフィは「このままではあなたの体が壊れる。彼の目が覚めたら必ず連絡するから、自宅に帰ってゆっくり休んで」と彼女を病院から出した。相棒の傍にいさせたら彼が目覚めるまであのままの状態でいかねない。
 自宅に戻った彼女はさすがに睡眠はとっているようだが、今度は一歩も外には出ず、今日に至るまでひたすら彼の意識の回復を待っている。



 彼女の自宅とギルドは広場を挟んでほぼ近所と言っていい。ほどなくギルドに戻ったオルガはいつもの定位置……カウンターの奥にいる主と目が合った。昼間のこの時間帯は開拓者のほとんどがクエストに出かけており、人影はまばらだ。

 「――どうだ?」と聞かれ、オルガは「相変わらずですね」と肩をすくめる。
「正直言って……少し、驚いています。彼女があそこまで打ちのめされるなんて」
 大らかで、お人好しで、世話好きで。多少のことには動じず、呆れるほどの明るさと呑気さも持ち合わせている。それでいてどんな試練も問題も、涼しい顔をして乗り越える。
 オルガはそんな彼女の強さに助けられたし、今回の偉業も彼女ならば達成できると信じていた。
 大切な者を心配する気持ちは痛いほどわかるが、よもや顔を上げられないほどに精神的ダメージを受けているとは……あそこまで落ち込んでいる彼女を見たのは初めてだったオルガは、多少困惑していた。

 ギルド主人は思い出すようにフッと息をついた。
「――以前にも似たようなことがあってな。あいつの相棒の一人が生死不明のまま行方知れずになった。モンスターともども崖から転落……で、当時はほとんど生きている見込みはなかったからな。同じように酷く落ち込んでいた。――まあ、結果的にその相棒は生きて帰ってきたわけだが、その時のあいつの顔と言ったら……」
 そこまで言いかけて、ギルドに人が訪れたので主人は紡いでいた台詞を止めた。


「――思うんですけどね、周りが思っているほどに彼女は強くないんじゃないですか。……いや、彼女の強さはその表裏ってところかな」
 やって来たのはアレッティオの友人である開拓者の一人――フォアマンだった。アレッティオを弟のように可愛がっており、この五日間も彼を心配して何度か見舞いにも行っている。さすがに彼女のようにべったり張り付くようなことまではしないが。
「例えばオルガさんにとって彼女が強いと思うなら、それは彼女がオルガさんのために強さを発揮したからなんですよ。きっと」
 そう言われて、オルガは「そうかしらね」と腕を組んだ。
 だとしたらパートナー冥利につきるものでもあるが、それには一抹の不安も感じずにはいられない。言ってみれば彼女が大切に思う相手であればあるほどに、彼女の弱さが見えづらくなっているのかもしれないからだ。

「そういう意味では、アレッティオなんかもう特別級でしょう。どう考えても一番長くやっている」
 新人時代からの付き合い――それこそ、彼女の初めてのクエストからのパートナーであった。今となっては拠点でも類を見ないほどの契約者数の多さを持つ彼女だが、大切な依頼はいつもアレッティオと一緒だった。強敵の討伐、未開の地への到達、理想郷の発見……そして今回の依頼もそうだ。その組の実力の目安であるフロンティアレベルが最高値に達していることからもわかるように、彼女が最も信頼を寄せているのがアレッティオだというのは誰の目にも明らかだった。
 それだけに、彼女にとって今回のことはよほど堪えたのだろう。すっかり塞ぎ込んでしまうほどに。


「――フッ。なるほどな。それで、おまえは何かを伝えにここに来たのではないか?」
「ああ、そのアレッティオですけどね。――ようやく目を覚ましましたよ、さっき」

 その言葉に、ギルド主人とオルガが顔を見合わせて安堵の表情を浮かべた。フォアマンが妙に明るい調子だったのでもしやと察しはついていたが、やはりあの無邪気に英雄に憧れる熱苦しいほどにまっすぐな若者の姿を見られないのはさみしい気持ちがあったので、ただ正直な気持ちでホッとした。
 何よりその影響を一番に受けている人物がいる。

「彼女には伝えたの?」
「もちろん、真っ先に。そうしたら目の色変えて病院の方に全力疾走して行きましたよ。家の鍵もかけてないままだったから、不用心なんでオルガさん、よかったら留守番に行ってもらえますか?」
 「わかったわ」とオルガはギルドを離れることに主人の了承を得て彼女の家へ向かう。「じゃあ、おれはこのことを他のやつらにも伝えてきます」と言ってフォアマンもギルドを後にした。明るくて純真なアレッティオは友人が多く、あちらこちらで彼を心配している者がいることだろう。



 二人の背を見送りながら、ギルド主人は息をついた。

 ――これでようやく、時が動くような気がするな。

 英雄でさえ敵わなかったものを倒し、ギルド創設以来の快挙を成し遂げた彼女はとうとう英雄候補とまで言われるようになった。彼女自身はまだそれを知らないのだが、噂が広がるのは早いもので彼女の話を聞きたいという者や、名指しの依頼までもうすでにいくつか届いている。ギルド主人は彼女が復活するまでそれを待たせるのに影で苦労していた。

 以前に生死不明から生きて帰ってきた相棒と対面した時の彼女の様子を思い起こしながら、主人は想像していた。
 ――ようやっと起き上がったアレッティオは今ごろ、涙と鼻水でぐちょぐちょの顔になった彼女のタックルを受けてふたたびベッドへ沈められているのだろう、と。


 大切な者がいるからこそ最大限に発揮される彼女の『強さ』は、今回のことを考えると少し危ういものかもしれない。
 だがそれは他の英雄候補とも――あの英雄たちが持つものともまた違う、彼女なりの『強さ』なのだろう。

 ――頼もしいだろう? と、カウンターの横に立てかけてある“彼ら”の形見を眺めながら主人は心の中で呟いた。

 願わくば。
 おまえたちの志を継ぐ者を、可能性を秘めた新芽の輝きを、未来へと続く成長を。
 どうか、この先も見守ってやってほしい。
 そこで、旅の続きを歩みながら――――。










END

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英雄たちへのレクイエム  〈2〉







 アストラムが砕け散る音。耳を劈くような“奴”の悲鳴。
 巨体が苦しむように激しく仰け反り、彼女は剣ごと放り出された。受け身を取ろうにも全身がアストラム中毒で力が入らない。放り出された体は重力に従って降下していき――ドシン、と鈍い衝撃が走った。が、それは硬い地面の感覚ではなかった。

「――ッ! い、ってぇ……」
 痛みに引きつったような声。どこか久方ぶりに聴いたような――アレッティオの声だった。彼は身を挺して相棒を受け止めたのだ。
 受け止めたといってもそれはキャッチという華麗なものではなく、クッション状態というべきであろう。彼女は下敷きにしているアレッティオから身を退けよう思ったが、体がまったくといっていいほど動かなかった。重度のアストラム中毒のせいだ。
 それを察したアレッティオは彼女を抱え上げ、立ち上がって走り出した。
「奴が倒れてくる。離れるぞ」
 ――まったく、あれほどの大怪我を負っていながらどこからそんな力が出てくるのか。まさに火事場の馬鹿力。先ほどの彼女と同じように彼もまた、大切な相棒を守るために必死だった。生きて、一緒に帰るんだと。

 さすがに最後の二、三歩は足がもつれて、ほとんど転がり込むようにして壁際まで離れた。
 アストラムを破壊された怪物が己を支えきれずに倒れ込む。それと同時に舞い上がった粉塵が二人を包んだ。最早双方とも体に力は入らない。――それでも、握り合ったその手だけは離すまいと誓った。


 静寂が訪れた。
 粉塵は晴れ、辺りに充満していた異様な“闇”は消え、割れた天井の隙間から日の光が差し込む。
 アストラムの怪物は、倒れた衝撃でバラバラになっていた。傷をつけることすらままならなかった、あれほど強固な装甲も力の源を失えばなんと脆いものか。
 それははじめここに来た時と同じように赤茶けて錆びついたような色に戻っていた。しかし今度はピクリとも動かない。

「…………やった、のか?」
「うん……」
 これでやられていなければ、もうどうすることもできない。そんなことが頭に過ぎりつつも、不死ともいえる怪物を、英雄たちでさえ倒せなかったあの『絶望』を倒したのだと、ふたりは確信して大きく息を吐いた。口の中は土と血の味がするし、乾いた喉の奥には砂埃が張り付いているような気がしたが、この戦闘が始まって以来の深呼吸だった。
 本当に、どれくらい時間が経っていたのかわからない。思い起こせば長かったような気もするし、思い返せば短かったような気もした。
「先輩、おれたちがカタキをとりましたよ……」
 アレッティオがそんなことを言うものだから、彼女はどこかおかしくなって思わず小さく笑ってしまった。アレッティオもつられて、力なく笑う。
 ――先輩。先輩かぁ。

 導かれるように英雄たちの足跡を追い、たどり着いた理想郷。ここに来てはじめて、英雄たちの息吹を身近に感じた。
 伝説の超人。どこか夢物語の住人のようだった彼らは、本当は自分たちと同じであったことを知る。好奇心の赴くままに、まだ見ぬものを追って、未開の地へ足を踏み入れ、理想郷を目指したふたりの開拓者だった。
 彼らは最後に絶望と呼べる存在と対峙し、ここで旅の終焉を迎える。その時どんな気持ちだったのか、想像もできない。
 だが、これだけはわかる。彼らは『生きていた』。その思いを、足跡を、息吹を……遺すために、伝えるために……彼らは確かなものをこの大地に、人々の心に刻んでいた。彼らは『生きていた』のだ。
 きっと、生身の英雄たちを知る者はずっとこんな気持であったのだろう。伝説でも夢物語の住人でもない、ただふたりの開拓者がどこかで生きていることを願い、その帰りを待ち続けていた。
 ならばその思いを、遺志を、拾い上げなければならない。英雄たちの魂を、帰るべき場所へ連れ戻さなければならない。自分たちはそのためにここに……ここまで来たのだから。


 ――帰ろう、と言いかけたところで彼女は耳元で聴こえていたはずの浅い呼吸が消えていることに気付いた。
 隣にいるアレッティオは目を閉じたままぐったりと壁によりかかり、動かない。息をしていない。
「ぁ……」
 相棒の名を呼ぼうとしても、声が出なかった。彼女の全身にはアストラム中毒の症状が回っていて、指先ひとつ動かすことすら叶わなかった。
 あの『絶望』と対峙した時とは比にならないほどの焦燥と恐怖が彼女の全身を駆け巡った。
 アレッティオは自分を庇った時にかなりの深手を負っていた。それなのに自分を助け、抱え、走った。必死に相棒と生き抜こうとしたあの時に、もう肉体は限界を迎えていたのだ。

 はやく、戻って、治療を。手遅れにならないうちに。
 二人が互いに“最後の手段”と認識していた――『帰還の翼』。逃げるという選択肢はギリギリまで捨てていたが、最後には互いの命を守るために使おうと決めていた。
 それなのに、最早それすら役には立たない。全身が麻痺してしまった今、アイテムを取り出すことすらできないのだ。
 己の不甲斐なさを恨み、彼女は叫び出したい衝動に駆られた。しかしそれも、喉に力が入らずできない。
 ――ここまで来たのに。こんなところで。

 はやく、はやく、はやくはやくはやく。どうにかしないと。たすけないと。だれかだれかだれか。
 どんな逆境の中でも冷静な判断を失わなかった彼女が、狂ったように声なき声を上げていた。
 彼女にとって最も恐ろしいのは『絶望』などではない。彼女が何よりも恐怖を抱いていること。それは……。


「――まだ、奥に部屋があるぞ!」
「――すごい音がしたよな。いったい何が……」
 その時、聞き覚えのある声が聞こえた。複数の足音が徐々に近づいてくるのを感じる。

「ッ!! なんだ……この怪物は」
「あ、おい。あそこに……!」
 それは、ホームポイントまで同行したガーディアンたちのものだと認識できた。壁際で死んだようにぐったりとしているふたりの開拓者を見つけ、駆け寄ってくる。
「大丈夫ですかッ?」
「大変だ。帰還の翼――いや、とにかくまずは傷薬を……」
 ほとんど朦朧とした状態でその言葉が耳に入り、ああ……もう大丈夫だ、助かったのだ……と確信した彼女はホッと息を吐き、そのまま意識を手放した。





 次に彼女が目を覚ました場所はホームポイントであった。
 火事場の馬鹿力で一度限界を突破した全身の筋肉は疲労と痛みに引きつり、治りきっていない傷もいくつか残っており包帯が巻かれていた。それでも、もっとも深刻であった重度のアストラム中毒は中和剤により消えていて、彼女はなんとか自力で立ち上がれるほどには回復していた。

 状況を確認するのもそこそこに、彼女が真っ先に心配したのは致命的ともいえる大怪我を負った相棒の容体であった。ガーディアンに示されると、アレッティオもまたテントの中で治療を受けていた。
 幾重にも傷薬が施されたが、その効能は相手の体力と比例する。彼の体力はとっくに底を尽いており、傷薬の効果が薄く大きな傷口は塞がったもののなかなか治らないのだという。全身に包帯を巻かれ、ミイラ男のようになってしまっている。
 とにかく一命を取り留めたことには安心したが、意識はまだ戻らない。一刻も早く拠点に戻り病院で治療を受けさせねばならないと、ガーディアンたちは急いで片づけをはじめている最中だった。

 次に気になったのが依頼――英雄たちの軌跡のことだったが、そこも抜かりはなくガーディアンたちが青の英雄の剣と赤の英雄の盾を持ち帰っていた。彼らもよく見慣れている拠点のシンボルである英雄像のものと同じで、それが英雄たちの武器であることにはすぐに察しがついたのだ。
 いったい何があったのか、あの怪物の残骸は何なのか、聞かれた彼女は簡単に事情を説明し、詳しい話はギルドに戻ってからするといって押し黙った。
 相棒の容体の心配もあった、自身の疲労もあり、そしてこの真実をどのように話すべきかの悩みも加わっていたので少し頭を休ませたかった。

 ちなみに、“あの”違法開拓者の二人はホームポイントの隅っこでお縄をかけられて小さくなっていた。そもそもは彼らが怪物の封印を解いてしまったがためにこんな苦労をしたのだから恨み言の一つも言ってやりたかったが、あの場から逃げ出した彼らがガーディアンに捕まったおかげで自分たちは早くに救出されたというのもまた事実だったため、彼女は冷ややかな視線を送るだけに止まった。
 あのまま時間が経てば二人とも朽ち果てていたかもしれない。少なくともアレッティオの命は助からなかっただろう。
 それに今となっては――二人とも生きて帰ることができた、という結果があるからこそのものではあるが――あの怪物を倒し、英雄たちの仇を討つことができたのは彼らの志を継ぐ開拓者のひとりとして良かったと思っている。
 全身に横たわる疲労からもう一眠りした方がいいかとも思ったが、どうしてもそんな気になれなかった。彼女はいまだ意識の戻らぬ相棒を見つめながら、拠点に戻るまでずっとその傍らにいた。



 拠点に戻るとアレッティオはすぐ病院へ搬送された。あなたも病院に行った方がいい、と促されたが彼女は先に報告だけでもしたいと言って、ガーディアンのひとりに協力してもらい英雄の剣と盾……そしてその遺言をギルドに持ち帰った。
 奥の部屋でギルド主人と二人きりになり、彼女は事のすべてを報告した。
 英雄たちが理想郷に到達していたこと、彼らがそこで知った真実、その最期……古代文明の最後の砦に残された負の遺産……アストラムの怪物。それは後に『アストラデウス』と名付けられた。まさに、あれは“破壊神”と言えよう。
 ギルド主人はただ黙って彼女の話に耳を傾けたあと、
「……よく帰ってきたな。ゆっくり休むといい」
 ポツリと言葉した。それは彼女に対してとも言えるし、“彼ら”に対してとも言えた。
 ――彼らの魂はようやく、帰るべき場所へと戻ってきたのだ。英雄たちの剣と盾はギルドに大切に保管されることになった。

 そうして最後に主人は彼女に厚く礼を述べた。あの二人の死を伝えられた彼の目は悲しみも湛えられていたが、自身を縛り付けていた何かからやっと解放されたかのようにどこか清々しくも映った。
 英雄と呼ばれたふたりの開拓者が帰ってこなくなってからずっと、この主人がどのような思いを抱いていたのか推し量ることはできない。そんな彼の目を見た彼女は胸が締めつけられる思いがした。
 彼女は自分一人であの怪物を倒せたとは思っていない。アレッティオはもちろん、“彼ら”の力もあったからこそ成しえたのだ。





 それから五日が経過した。
 英雄たちの軌跡、理想郷の真実の噂はあっという間に広がっていたが、その中心人物である彼女の姿は拠点内で見かけられることがなかった。行方知れずというわけではなく、あれからずっと自宅に閉じこもって外に出て来ないのだ。
 ギルドで手伝いをしているオルガが時々様子を見に行くが、今は気が重くて、外に出て誰かと話す気になれないのだという。
 彼女はあの戦闘で負った傷のほとんどが完治しているものの無表情で元気がない。食事もあまり喉を通っていないようで、椅子に座って外を眺めていることが多かった。
 今はそっとしておくべきだ、とオルガは食事だけはキチンととるように言って彼女の家を後にする。

 世間では大仕事を成し遂げた後で疲れが出たのだろうということになっているが、オルガやギルド主人……彼女と近しく察しがいい者は彼女が塞ぎ込んでいる理由に気付いている。
 ――彼女の相棒……アレッティオが今だ目を覚まさないのだ。もう命に別状はないのだが、あれからずっと病院のベッドで昏々と眠り続けている。

 はじめのうち、彼女は病院で自身の傷の治療を受けた後、アレッティオが眠るベッドの傍らにずっと佇んでいたらしい。彼の顔だけを一点に見つめたまま、食事もとらず睡眠すらとろうとしなかった。
 それを見かねたメルフィは「このままではあなたの体が壊れる。彼の目が覚めたら必ず連絡するから、自宅に帰ってゆっくり休んで」と彼女を病院から出した。相棒の傍にいさせたら彼が目覚めるまであのままの状態でいかねない。
 自宅に戻った彼女はさすがに睡眠はとっているようだが、今度は一歩も外には出ず、今日に至るまでひたすら彼の意識の回復を待っている。



 彼女の自宅とギルドは広場を挟んでほぼ近所と言っていい。ほどなくギルドに戻ったオルガはいつもの定位置……カウンターの奥にいる主と目が合った。昼間のこの時間帯は開拓者のほとんどがクエストに出かけており、人影はまばらだ。

 「――どうだ?」と聞かれ、オルガは「相変わらずですね」と肩をすくめる。
「正直言って……少し、驚いています。彼女があそこまで打ちのめされるなんて」
 大らかで、お人好しで、世話好きで。多少のことには動じず、呆れるほどの明るさと呑気さも持ち合わせている。それでいてどんな試練も問題も、涼しい顔をして乗り越える。
 オルガはそんな彼女の強さに助けられたし、今回の偉業も彼女ならば達成できると信じていた。
 大切な者を心配する気持ちは痛いほどわかるが、よもや顔を上げられないほどに精神的ダメージを受けているとは……あそこまで落ち込んでいる彼女を見たのは初めてだったオルガは、多少困惑していた。

 ギルド主人は思い出すようにフッと息をついた。
「――以前にも似たようなことがあってな。あいつの相棒の一人が生死不明のまま行方知れずになった。モンスターともども崖から転落……で、当時はほとんど生きている見込みはなかったからな。同じように酷く落ち込んでいた。――まあ、結果的にその相棒は生きて帰ってきたわけだが、その時のあいつの顔と言ったら……」
 そこまで言いかけて、ギルドに人が訪れたので主人は紡いでいた台詞を止めた。


「――思うんですけどね、周りが思っているほどに彼女は強くないんじゃないですか。……いや、彼女の強さはその表裏ってところかな」
 やって来たのはアレッティオの友人である開拓者の一人――フォアマンだった。アレッティオを弟のように可愛がっており、この五日間も彼を心配して何度か見舞いにも行っている。さすがに彼女のようにべったり張り付くようなことまではしないが。
「例えばオルガさんにとって彼女が強いと思うなら、それは彼女がオルガさんのために強さを発揮したからなんですよ。きっと」
 そう言われて、オルガは「そうかしらね」と腕を組んだ。
 だとしたらパートナー冥利につきるものでもあるが、それには一抹の不安も感じずにはいられない。言ってみれば彼女が大切に思う相手であればあるほどに、彼女の弱さが見えづらくなっているのかもしれないからだ。

「そういう意味では、アレッティオなんかもう特別級でしょう。どう考えても一番長くやっている」
 新人時代からの付き合い――それこそ、彼女の初めてのクエストからのパートナーであった。今となっては拠点でも類を見ないほどの契約者数の多さを持つ彼女だが、大切な依頼はいつもアレッティオと一緒だった。強敵の討伐、未開の地への到達、理想郷の発見……そして今回の依頼もそうだ。その組の実力の目安であるフロンティアレベルが最高値に達していることからもわかるように、彼女が最も信頼を寄せているのがアレッティオだというのは誰の目にも明らかだった。
 それだけに、彼女にとって今回のことはよほど堪えたのだろう。すっかり塞ぎ込んでしまうほどに。


「――フッ。なるほどな。それで、おまえは何かを伝えにここに来たのではないか?」
「ああ、そのアレッティオですけどね。――ようやく目を覚ましましたよ、さっき」

 その言葉に、ギルド主人とオルガが顔を見合わせて安堵の表情を浮かべた。フォアマンが妙に明るい調子だったのでもしやと察しはついていたが、やはりあの無邪気に英雄に憧れる熱苦しいほどにまっすぐな若者の姿を見られないのはさみしい気持ちがあったので、ただ正直な気持ちでホッとした。
 何よりその影響を一番に受けている人物がいる。

「彼女には伝えたの?」
「もちろん、真っ先に。そうしたら目の色変えて病院の方に全力疾走して行きましたよ。家の鍵もかけてないままだったから、不用心なんでオルガさん、よかったら留守番に行ってもらえますか?」
 「わかったわ」とオルガはギルドを離れることに主人の了承を得て彼女の家へ向かう。「じゃあ、おれはこのことを他のやつらにも伝えてきます」と言ってフォアマンもギルドを後にした。明るくて純真なアレッティオは友人が多く、あちらこちらで彼を心配している者がいることだろう。



 二人の背を見送りながら、ギルド主人は息をついた。

 ――これでようやく、時が動くような気がするな。

 英雄でさえ敵わなかったものを倒し、ギルド創設以来の快挙を成し遂げた彼女はとうとう英雄候補とまで言われるようになった。彼女自身はまだそれを知らないのだが、噂が広がるのは早いもので彼女の話を聞きたいという者や、名指しの依頼までもうすでにいくつか届いている。ギルド主人は彼女が復活するまでそれを待たせるのに影で苦労していた。

 以前に生死不明から生きて帰ってきた相棒と対面した時の彼女の様子を思い起こしながら、主人は想像していた。
 ――ようやっと起き上がったアレッティオは今ごろ、涙と鼻水でぐちょぐちょの顔になった彼女のタックルを受けてふたたびベッドへ沈められているのだろう、と。


 大切な者がいるからこそ最大限に発揮される彼女の『強さ』は、今回のことを考えると少し危ういものかもしれない。
 だがそれは他の英雄候補とも――あの英雄たちが持つものともまた違う、彼女なりの『強さ』なのだろう。

 ――頼もしいだろう? と、カウンターの横に立てかけてある“彼ら”の形見を眺めながら主人は心の中で呟いた。

 願わくば。
 おまえたちの志を継ぐ者を、可能性を秘めた新芽の輝きを、未来へと続く成長を。
 どうか、この先も見守ってやってほしい。
 そこで、旅の続きを歩みながら――――。










END

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【2012/03/20 (火) 16:59】 | その他ゲーム プレイ記・語り
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気が付いたらいよいよ明日だった!
果物【管理人】
(ウッカリした更新日時的には今日なんだけど)神戸卒業!
とりあえずなんだ、良い卒業の仕方であってほしいことだけを祈ります。本当に。神戸そん大好きだよ……。

ピクシブで新相棒は某方……という妄想(あくまで妄想)を見て、「あ、それいいかも」と思ってしまった。(笑)
本当にそうだったらかなり嬉しい。というか凄い。でもなんか自然に馴染みそうな気がして怖い。

イメージとしては小者タイプといいますか、『長いものには巻かれろ』主義なんだけど、いろいろと間が悪くて巻かれるの失敗して特命係に飛ばされた、という設定。(あくまで妄想)
長いものには決して巻かれない右京さんを「理解できない」と思いつつも、正義を貫く姿に感化されていってだんだんと成長していく……とかいいな。(あくまで妄想)


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この記事へのコメント
気が付いたらいよいよ明日だった!
(ウッカリした更新日時的には今日なんだけど)神戸卒業!
とりあえずなんだ、良い卒業の仕方であってほしいことだけを祈ります。本当に。神戸そん大好きだよ……。

ピクシブで新相棒は某方……という妄想(あくまで妄想)を見て、「あ、それいいかも」と思ってしまった。(笑)
本当にそうだったらかなり嬉しい。というか凄い。でもなんか自然に馴染みそうな気がして怖い。

イメージとしては小者タイプといいますか、『長いものには巻かれろ』主義なんだけど、いろいろと間が悪くて巻かれるの失敗して特命係に飛ばされた、という設定。(あくまで妄想)
長いものには決して巻かれない右京さんを「理解できない」と思いつつも、正義を貫く姿に感化されていってだんだんと成長していく……とかいいな。(あくまで妄想)
2012/03/21(水) 00:06 |   | 果物【管理人】 #2abf3fb38b[編集]
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