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雑多な語り場。所謂「オタク」「同人」「二次創作」と呼ばれる要素全開かつ超ミーハーなので、そういったものが苦手な方は御注意を。更新は月2~3回程度ののんびりペースです。
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だから雑多な内容をいっぺんに突っ込むなとあれほど。08月05日の記事拍手ありがとうございました。


 DQ8の某キャラ(ネタバレになるので伏せておきます)とマ法院(マ界堕ち以前の彼)がやろうとしたことって、結構似てるかもしれない? ……悪役としてありがちと言われてしまえばそれまでなんですが。(汗)

「そのものは おのれのちからに おぼれ 天帝に なりかわろうと たくらんだのだ
ちから あるものが みちびかねば せかいは ほろぶ・・・といってな」


「神も 王も 法皇も みな 当然のように 民の上へ君臨し 何ひとつ 役には立たぬ。(中略)私に従え! 無能な王を 玉座から追い払い 今こそ 新しい主を選ぶべき時!!」

 何気に、ラスボス復活の引き金を引いてしまった(※DQ8ネタバレ)ところも似ている。そして、その世界にとって重要な場所を崩壊させてしまったことも似ている。さらに、その世界にとって重要な人物を殺害(※DQ8ネタバレ)してしまったことも似ている。こうなるとPRGの悪役としてはやっぱり定番ですかコレ。(苦)
 静ちゃんにも大衆の前でこのくらい強烈な大演説を披露してもらいたかったものです。
 ただ、DQ8某キャラはあくまで現在進行形で政治・宗教改革を果たそうとする目的であるのに対し、マ法院はかつて「それ」をしようとして失敗している身なわけですよね。「マ法院 静」となってからの彼の目的は、どちらかといえば自分を認めなかった世に対する復讐に重点が置かれている?

「わたしを ぐろうした おろかものたちよ!! この世界に すむ おろかな にんげんどもよ!!!! このマ法院のまえに ひれふすのだ」

 これって「わたしの研究を バカにしたものを すべて シビトにしてやるのだ!!」というワンの目的と方向が似てるなー……と思ったり何だり。(汗)
 とりあえず「マ法院 静」の目的というのは、世界をマ界に落として人々を恐怖と絶望に陥れることで、その後のことは特に考えていない? マ界の力を使って恐怖政治をしようとか、世界征服的野望まではないのか。

 マ界堕ちというのは力を得られる代わりに、感情に先走りがちになって、本当の自分が元来望んでいたことを忘れてしまうというリスクがあるのかも。ワンの研究だって(倫理的に問題あるにせよ)当初は「人のために役立てる」という目的があったはずなのに、生きている人間をシビトにする時点で完全に見失ってますね……。(汗)
 百鬼中将はそういう自分に気付いていたのかもしれません。マ界の力を借りてまで鬼の誇りを取り戻そうとするけど、同時にそれが鬼の誇りに反する行為をしているのだということもわかっている。生前の名を名乗らなかったのは、そういう理由があるのかな……と。
 
 く、暗い……。うっかりマ界側の話をしてしまったら暗かった。まああれですDQ8リメイク楽しみです。でもどんなに楽しみにしてようとゲームに対する集中力がなさすぎるため、絶対クリアまでに時間かかるに違いない。
 以下は、最近読んだ本の話。いつものようにネタバレは控えていますが書いている奴の基準が緩々なため、敏感な方はご注意ください。



【夢枕獏の奇想家列伝】 夢枕獏

 夢枕先生が好きな歴史上の人物について語られている本です。今回、取り上げられたのは、

玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内

 の七人。歴史研究資料ではなく、「この人物のこういうところが魅力」「こういう逸話を見るに、この人はこういう性格だったんだと思います」といった、本当に「夢枕獏が好きな人物について自由に語った」という内容です。

 私自身は、上記の七人について特別な興味があるからとこの本を取ったわけではありません。単純に「あとがき」に代表される夢枕先生のエッセイ的語りが好きで、夢枕先生は好きな歴史上の偉人に対して、どんな見解を持っているのだろう? と気になったからという理由で読みました。(これはエッセイといいますか、2005年のNHKの番組で先生が語った内容をテキスト化したものらしいですが)

 河口慧海、シナンについては完全に基礎知識ゼロの状態からでしたが、それでも充分に面白く読めますし、むしろ「これをやったから凄い」とピンポイントで功績について語られているので、漠然と歴史資料を読むよりイメージがしやすくて取っ付きやすいのではないかなという感覚です。
 まあ、「この人とは一緒に酒を飲みたい」「この人とは飲みたくない」なんて独特の見解で書かれていることもありますから(それが面白いのですが)、ここで語られているのが必ずしも正確な人物像ではないということを念頭に置きつつ、これで興味を抱くきっかけになるんじゃないかと思います。


 興味深い見解をされているなぁ、と思った人物をひとつ。
 「興味深い」といいますか、そもそも私自身が大した先入観という名の知識を持っていないため、「こういうふうな見方もできるんだ」と、単純に「へぇ」と思ったことなのですが。

 玄奘三蔵。

 まず何が凄いって、先生が玄奘三蔵を求めるあまり、ご自分で玄奘が通ったとされるコースを辿ってみたということなんですけど。もちろん、足で。それが想像を絶するほど過酷なコースで、その険しさ厳しさについては本書で書かれているのですが、目の前で渡河に失敗して人が流されて死んでしまったところも目撃されています。
 先日、NHKの番組に出演されていた時もちらっと話しておられましたが、この旅を経験したことで、玄奘三蔵についてこういった見解を持たれています。

 玄奘は民衆のためというよりは、自分自身のために、自らの欲望のためにやむにやまれずこの道を行ったに違いないと。(中略)それは命をかけて行くという、魂の部分で、玄奘は自分のために困難な旅に出ていったのです。

 この「欲望」というのが、「仏教についての知的な飢えを満たすため」と言われています。
 この知的欲求に駆り立てられた過酷な旅もさることながら、玄奘三蔵の凄いところは、「帰国してから本当の意味での後世に残る仕事をした」ことだとあります。持ち帰った経典の翻訳作業ですね。

 ほんとうにすごい人間であったと思います。私などが一緒に暮らしていたら、「お前はまた釣りに行くのか」とおこられてしまいそうです。玄奘三蔵はふつうの人では絶対に尻込みして踏み出せないところを、ぐいと踏み出してしまう、恐ろしいくらい強い意志の持ち主だったのではないでしょうか。

 これを見ると、夢枕先生が書かれている『西遊記』がとても気になりますね。
 普通の『西遊記』の三蔵法師って、すぐ敵の妖怪に騙されたり捕まったりする気が優しくてやや臆病なイメージがありますが、もし、ここで言われているように自分にも他人にも非常に厳しい「玄奘三蔵」を書かれるのだとしたら、人間の駄目な部分を象徴して生み出されたお供の妖怪たちと、どんなやりとりを見せるのか。(……なんか、つい『最遊記』のようなイメージが浮かんでしまったんですが/汗)


 他に、空海について「人間の気持ちを動かすのは上手なのですが、その理に走ってしまうところがある。人間に冷たいというよりは、結論が出ていることに拘泥しても仕方がないからあきらめなさい、という合理的な側面が非常に強かったりする。」という見解や、平賀源内についての魅力は「非常な才能に対して、「惜しい」と感じてしまう人生の悲劇性」とか、五芒星は星ではなく太陽で、そのルーツは中国雲南省から来ている……とか、気になったところは色々ありますが全部を挙げるとキリがないので&私の文章力では雑然としてしまうので(汗)、詳しいことは本書をお読みいただければ、と。

 基礎知識がない分、単純に勉強にもなりますし、やっぱり、小説家の方ならでは視点で語られているところが、面白いです。
 例えば安倍晴明は史実人物の安倍晴明というより、古典の中に出てくる「陰陽師」や「安倍晴明」像についての面白さを中心に書かれていますし、河口慧海についてはシャーロック・ホームズとの共演なんかにも触れられています。ホームズはもちろん架空の人物ですが、小説化する時に超有名な架空の人物と絡めることによって、敷居を低くするというか、ある種の親近感を沸かせる効果があったりするのかな、と思いました。
 晴明と博雅、空海と逸勢の友人設定もそういう効果があるのでしょうし、ここが「小説」ならではの面白さなんですね。


 キーワードは「旅」だ。
 どの人物も、遠くへ旅をしている。


 現在読んでいる『あとがき大全 あるいは物語による旅の記録』にも、全体を通して「旅」という大きなテーマが横たわっています。ちょっと通ずる印象があるなぁと思ったものでは、初期作品のあとがきには「生きることは登山なのだ」「ぼくの場合、何をどう書いても、山が少しも出てこなくても山の物語(はなし)なのである」とも書かれています。
 「ある場所からある遠い場所まで出かけて行って、何かを持ち帰ってくる、そのために努力する人間というのが、私は非常に好きなのです」とあるように、夢枕先生がよく小説の題材とする人物に共通するのは、「旅」をした人物である、とのことです。
 玄奘三蔵の項目で語られていたことですが、

 玄奘三蔵は名声を獲得し、歴史に名を残すことになりました。でも、それは無事に帰って来られたからです。(中略)同じような志を持つ人間は他にもたくさんいたでしょう。しかし、大半は旅の途中で命を落とすことになった。もしかしたら、道半ばで死んだ人のなかには、彼ら成功者と同じぐらいの、もしくはもっとすごいものを持った人たちがいたのかもしれません。

 その上で、あとがきの最後の一文が感慨深く、心に残りました。



 ええと。あと他にも読んで面白かった、紹介したいなぁと思った本は色々あるのですが、思いがけずこの一冊が長くなってしまったので今回はこれくらいで。
 いや、あの、ついびっちり長々と書いてしまいましたが、本自体はそんな内容びっちりの分厚い本ではないです。213ページ程度ですし。ひとつひとつの項目がピンポイントで短くまとめられているので、むしろ手軽に読みやすい本です。
 ひとつひとつは短いけれど、それぞれが濃くて色々な部分に興味のアンテナが向いてしまうものですから、とっ散らかった感想になってすみません。相変わらず私のレビュー力のなさェ……。

 最近連続してしまいましたが、夢枕先生の本ばかり読んでいるわけではないです。(むしろそれ以外の本が圧倒的に多いのですが)感想の書きやすいものから書いていくとなぜかまず手を付けてしまう。
 フィクション作品は読んで「面白かった!」と思っても、その面白さを伝える文面を考えるのに時間がかかってしまうんですね。私はこれこれこういう要素が好きなので、ここがお気に入り~とか。随筆的要素の強い作品は、刺激された部分を思うままに書き連ねられるので、他に比べて自然、書くのが早くなるようですね。

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